#01 採用業務のあり方をAIが変革する時代へ

#01 採用業務のあり方をAIが変革する時代へ
2017年9月20日 mfb

2017/09/20
株式会社エス・エム・エス・データテック
事業開発室 広報

時代と共に変化する採用の現場

採用は企業が抱える大きな課題の1つであり、大きな投資です。
特に新卒採用においては、労働人口の減少や価値観の多様化などから、苦戦を強いられる企業が後を絶ちません。しかし、採用担当者に与えられる採用人数や採用条件などのノルマは大変高く、日々の業務を圧迫する一方であり、改善については採用担当者の力量に委ねられています。

結果、限られた時間を有効に使いきれず、「優秀な人材の獲得ができなかった」、「採用人数が年々減ってきている」という状況に直面します。また、2016年卒より、学生の活動や学業を重視することを目的に、新卒採用の時期を繰り下げる「採用選考に関する指針」が、日本経済団体連合会(経団連)によって発表されました。これにより、採用選考の期間が短くなり、学生側は採用活動への不安感が増幅され、より早く内定を得ることに特化し、企業側はこれまで以上に採用にスピード感を求められるようになりました。

このような、従来の採用業務では個人の感覚と力量に任せきりであったシーンに、あらたなソリューションを打ち出したのが、HireVue社です。

HireVue

 

より最適化された採用シーンへ

HireVueでは、採用面接などの選考をウェブ上で録画・ライブ形式で行い、各候補者の比較や評価を簡単に行うことができるデジタル面接プラットフォームです。
従来の流れでは、エントリーシートの比較・評価に始まり、集団・個別面接などを経て経営層との最終面接と、かなりの時間と労力を割いて各企業が採用活動を行っています。これは同時に候補者にとっても大きな負担となり、よりスピーディかつ公平な採用を強く望んでいます。

このデジタル面接プラットフォームは、上記のような問題をまとめて解決することができる革命的なソリューションです。採用担当者募集職種ごとに面接の質問や筆記問題を自由に作成し、候補者は時間や場所を問わず面接や選考を受けることができます。これにより、慣習的なフォーマットであるエントリーシートや履歴書では伝わり切れなかった候補者の能力や想いを、より効率的に、より詳細に知ることができます。
 
 

人工知能で採用業務を科学する

このデジタル面接プラットフォーム「HireVue」の最大の特徴は、候補者によって録画された動画を人工知能が分析し、活躍人材の予測を行う点です。
最新の機械学習テクノロジーによって、言葉(TEXT)、音声(AUDIO)、態度(VIDEO)のパターンを分析し、選考の支援をデータドリブンに行います。この技術により、大企業などでの動画選考のボトルネックとなっていた「全員の動画を見る時間が無い」などの問題を解決します。さらには、プラットフォームにアクセスするだけで、経営層から現場のマネージャまで誰でも候補者の動画を見ることができるため、面接にかかる工数や交通費・会場費などのコストの削減、データドリブンかつ複数人での評価による評価基準のバラつき防止、さらには候補者との機会損失防止につながります。
 
 

採用業務にデータ分析を織り交ぜたサービスが時代にフィット

オンライン面接は、応募者が企業に直接出向く必要が無く、自宅のパソコンやスマートフォンからウェブカメラを通じて採用担当者と面談をしたり、自分で撮影した動画をエントリーシートの代わりとして投稿するなど、場所や時間に拘束されることなく選考が受けられる仕組みであり、日本では2010年ごろから導入され始め、徐々に浸透しつつあります。
HireVue社が本社を構える米国などでは、その広大な土地も要因となりスタンダードになっている採用ツールの1つであり、AppleやNIKE、IBMなど錚々たる企業も使用しています。
採用される側の多様化した価値観と、採用する側の既存ワークフローでは拾いきれなかったニーズをうまくキャッチしたことが、このサービスの成長へとつながったと言えます。

企業基本情報

企業名:HireVue
URL:https://www.hirevue.com/
本社:アメリカ合衆国 ユタ州 サウスジョーダン
CEO:Kevin Parker(2017年9月6日現在)

 
 

おわりに

企業にとって大きな投資であり、同時にナレッジベースで進められていた採用業務という伝統的な企業活動に、「データドリブン」、「人工知能」という新たなテクノロジーの切り口でソリューションを打ち出したという点に非常に魅力を感じました。
日本においては、同製品をタレンタ株式会社が販売提携しており、HireVueが今後どのように展開されていくかが注目です。一方で、日本ではまだ類似サービスがないため、導入企業にとってもチャレンジングな施策であると言えます。競合サービスの誕生などにより、よりウェブ採用市場が開拓され、普及していく未来を感じました。
人工知能技術だけでなく、IT社会における様々なテクノロジーがこういった凝り固まった業務への革新を生むことを期待しています。